【書評】『砂漠』伊坂幸太郎

僕が最も好きな作品です。東北大生であれば買って読んでほしいです。

一般教養の授業で扱ってほしいです。


砂漠』は大学生4人の日常を描いた青春物語です。


5人の名前は,北村西嶋東堂・鳥井

(麻雀好きな方は気が付いたかもしれませんが,名字が東西南北なのです)

その他脇役が莞爾・鳩麦・長谷川。加えてプレジデントマン?!。



5人の個性は以下の通り。

北村:頭がいいめんどくさがり。決まり文句は「なんてことは,まるでない

:超能力を有する気が弱い女子。僕の脳内では西野七瀬。

西嶋:「前進前進また全身」の精神。自分の軸がぶれない。

東堂:大学一の美女。西嶋に告白済。

鳥井:お調子者。南の恋人。ある災難に見舞われるも元気に生きている。


仙台でアメリカ大統領を探しているプレジデントマンの正体を突き止めようとする4人。


めんどくさがりの北村が「ほーほー」と相槌を打つ鳩麦さんと付き合ったり,

鳥井が全身不随になったり,

西嶋が突飛もないことを言ったりしながら物語は進んでいく。



西嶋のキャラクターが非常に面白く,彼に惹かれる人も多いと思います。

言ってることは突拍子もないことですが,正しいことを言っている。

世界中の人々が西嶋のような人になれれば,世界は平和になると思います。

下に西嶋の名言を貼っておきます。



西嶋

「目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか。歴史なんで糞くらえですよ。目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ」


西嶋

「自分たちさえ良ければいいや、そこそこ普通の人生を、なんてね、そんな生き方が良いわけないでしょうに」


西嶋

麻雀にはピンフって役があるんですよ。平和って書いて、ピンフなんだけど、俺はね、そのピンフを一生懸命作っていたんですよ。平和を願ってピンフを、点数安いのに、頑張って作ってるのにね、まわりのオヤジたちがどんどん、邪魔して、俺を負かすんですよ。俺は、世界を平和にしようとしているのに」


西嶋の魅力が伝わりましたか?

熱い男ですよね。

きっと皆さまにもお気に入りのキャラクターがいると思います。



東北大生にお勧めする理由は,

仙台の街(アーケード・広瀬川・西公園がでてきます)が舞台になっていること

・主人公が大学生であること

・伊坂幸太郎が東北大出身であること


読んで損することはないので,東北大生協で買って読んでください♪




Shujin Katagiri

電子工作と旅行について書きつづっています YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCLmltw_o05AxelA5Aiw2MCA

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